国際オリンピック委員会(IOC)のロゲ会長は1日、北京で取材に応じ、2008年の北京五輪成功への信頼を表明した。ロゲ会長の発言は次の通り。 ▼準備作業への不安点について これまでの3年半の実際の作業を見たところ、北京五輪の準備は非常に良く進んでおり、今後についても楽観できるものだ。現時点での心配は何もない。われわれは北京五輪に十全の信頼を置いており、組織側のすばらしい仕事に喜んでいる。 ▼経費問題について 北京五輪で経費の問題が出るとの不安は抱いていない。100%黒字になると見ている。少なくとも、収支バランスは取れるだろう。五輪の経費には2つの考え方がある。ひとつは運営経費であり、もうひとつは国と開催都市による、施設建設や空港・都市鉄道・道路など都市インフラ整備への投資だ。アテネ五輪の運営経費の60%はIOCが負担し、残りの40%は組織委員会が市場開発と入場券収入により解決した。北京五輪の運営経費もこの方法で解決できるだろう。地下鉄や空港の整備、環境保護などへの投資に関しては、IOCは中国政府と中国の国民が自ら決めることだと考えている。中国の国民は、今後数十年のうちにここから利益を得るだろう。 「人民網日本語版」2004年11月2日 |