北京・大柵欄で中国伝統の老舗を堪能

▽1家3人の「狗不理」の味への情熱

大勢の人でにぎわう大柵欄商店街で、1家3人が大きなデイパックを背に、そして手にはキャリーバッグを引きながら、真剣な眼差しで急いでいた。「私たち、今空港から出てきたばかりなんです。主人と娘が天津伝統の味、「狗不理」の肉まんが食べたいって言うんです。それで昼ご飯抜きで、この本店に駆け付けたんです」。1990年に米国に移民したという女性・李さんは足早にそう話した。

李さんは国際一家だ。今回、李さんは米国人の夫と娘を連れ、北京五輪観戦に訪れた。「アメリカで、私もお父さんも『狗不理』の肉まんを食べたことがあります。でもお母さんは、本当の天津『狗不理』の肉まんはもっと美味しいって言ってたんです。ほんとに待ちこがれてました」。15歳になるという娘は非常に流暢な中国標準語でこう話した。「小学校の時から中国語を勉強させています。中国料理も食べさせていますよ」。李さんは笑顔で話した。

「GO BELIEVE,GO BELIEVE ……」傍らで笑みを浮かべていた米国人の夫は興奮気味に叫んだ。彼はついに天津「狗不理」肉まん大柵欄本店を見つけたのだ。「それ、お父さんが『狗不理(ゴウブリー)』に付けた英語名なんです。お父さん、とても得意げなんです」。娘は笑った。

「人民網日本語版」 2008年09月09日

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