皇室の祭祀の場所・天壇
天壇は昔、天を祭った場所である。人々は天に祈願ができたが、天を祭るのは天子だけの特権だった。天壇は明・清代の皇帝が、天を祭って豊穣を祈る場として造ったものだ。建設されてから数百年の間、二十数人の皇帝が、盛大な祭典儀式を行ったのだ…
万里の長城
万里の長城は中国古代の最もすばらしい防御施設であり、世界建築史上の奇跡でもある。紀元前の春秋・戦国時代から築造が始まり、17世紀の明の末期に竣工、2000年の歳月を越える。東から西へ山々を越え、草原や砂漠を突き抜け、延々と5000キロも続く…
清代の離宮・頤和園
北京の北西郊外にあるは中国に現存する最も規模の大きな、最も完ぺきな形の皇室庭園である。北方の山川の雄壮さ、江南水郷の秀逸さ、皇居の華麗さ、そして民間の邸宅の精緻さをもそなえ、中国で最も美しくて、最も有名な古典庭園である…
明の十三陵
明の十三陵は、北京の西北郊外、市の中心から約五十キロ離れた燕山の支脈・天寿山の南麓にある。中国に現存する最大の皇帝陵墓群である。陵墓の規模はそれぞれ異なり、その中からは主人の生存期の歴史的背景や暮らしぶり、性格などがうかがえる…
周口店古代人類文化遺跡
北京市房山区の周口店に位置する竜骨山は中華民族の祖先である北京原人が生活していたところである。1929年に学者の裴文中氏によって北京原人の完全な頭蓋骨が発見された。この発見は人類の歴史をさらに50万年も遡らせることになった…
明清時代の皇居・故宮
北京市の中心部にある紫禁城は、1420年に竣工した頃から、1911年に最後の皇帝が権力の座を下りるまで、500年の間に24人の皇帝がここで暮し政務をつかさどった。世界に現存する最も大きな、最も完ぺきな形で保存された古代の宮殿群である…