香港南部の香港仔海洋公園通りに位置し、1977年1月につくられ、三方が海に取り囲まれており、東側は深水湾に臨み、南側は東博寮海峡に臨み、西側は大樹湾に接している。敷地面積は87万平方メートル、アジア一の海洋公園である。公園の建造物が南朗山の上と黄竹坑の谷状の窪地に分布している。二つの公園エリアの間にはロープウェーがあり、観光客はケーブル・カーに乗って二つの公園エリアの間の1.4キロの道のりを行き来することができる。ケーブル・カーからは深水湾と浅水湾の海の景色――海洋の世界、集古村、緑野花園、鳥の天国、山上機動城、急流の世界、水上天国、児童王国など八つの景観を楽しむことができる。
海洋の世界は海洋館、サメ館、波濤館、海洋劇場および海抜200メートルの海洋摩天塔からなっている。海洋館はだ円形の建物であり、巧緻な構造で、天然の山間窪地を利用して3、4階建てのように高くて大きな金魚ばち状のものを作り上げ、その中には大きなサメ、大きなスズキ、タツノオトシゴ、ヨウジウオ、ウミガメおよびさんご魚など400種類の海洋生物を放し飼いにしている。池の中をいくつかの層に分けて5000匹、400種の深海、浅海の魚類を飼育している。浅水層の水深は2メートル、深水層の水深は7メートル。観光客に五色にきらめく海底の世界を観賞してもらうため、池を巡って浅水区回廊1本、深水区回廊3本が作られている。異なる深さによって、観光客は種類のことなる魚類、例えばサメ、熱帯魚、エイおよび名称さえさだかでない大きな魚類を観賞することができる。
海洋公園の片側に位置する水上天国は新味があり、趣きもある水上レジャーの場所である。それは現在までのところ、アジアで設備の最もよく整った水上遊楽センターの一つである。
「チャイナネット」2005年5月