中国を訪問中の国連のアナン事務総長は20~21日の2日間、王光亜国連大使の案内で世界自然遺産の安徽省黄山風景区、世界文化遺産の西逓村の古い民家を視察した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
アナン氏は訪問先の黄山で一本の松に目を留め、「雨傘松」と命名した。
アナン氏は、歩くにつれて変化する黄山の景色、力強く美しい黄山松に強い印象を受けた様子で、黄山の生態環境や多種多様な植物を絶賛した。
黄山の北海慧明橋を徒歩で見物中、沿道に生える雨傘に似た一本の黄山松がアナン氏の注意を引いた。風景区のガイド担当者が「松は黄山の象徴だが、『迎客松』や『黒虎松』など名前がある松は少数で、その他何万本の松には名前がない」と説明すると、アナン氏は「この松は雨傘にそっくりだ。雨傘松と名付けてはどうか」と提案。同行していた黄山市の李宏鳴氏は、「アナン事務総長の提案通り命名する」と喜んで応じた。
黄山を離れる前、アナン氏は英語で黄山「雨傘松」と記し、自筆のサインを付した。
「人民網日本語版」2006年5月22日