広東国旅国際旅行社は26日、外交部からの要請を受けて、日本へのツアーは刺身料理をやめ、火の通った食事に変更することを決定した。春節の日本ツアー参加申込者に影響が出ているとの情報はない。中国新聞社のウェブサイト「中国新聞網」が伝えた。
中国外交部は25日「最近日本ではノロウイルスによる感染性胃腸炎が発生しており、日本に行く予定のある者は感染を避けるため、できるだけ生の海産物を食べないように」と呼びかけた。
広東からの観光客は日本の魚、生かき、貝類などの刺身に非常に興味を持っている。広東最大の日本ツアー旅行社である同社は、200人以上が参加する春節の「チャーター機で行く新潟・東京ツアー」を計画し、さまざまなテーマの豪華な「日本式刺身料理」を提供する予定であった。だが、ノロウイルス流行の影響により、急きょ中止となった。同社の谷訓才社長は、それでも刺身を食べようとしている旅行者に対し「自分の健康を考えて、しばらくの間は日本で生魚や刺身は食べてはいけない。また、旅行客が個人的に日本のスーパーで生魚や刺身を購入し食べるのもやめたほうがよい」と述べた。
「人民網日本語版」2006年12月27日