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田湾原子力発電所、観光客の受け入れ開始 江蘇

多くの人々にとって謎に満ちた原子力発電所を、一般観光客が参観できる時代がやってきた。江蘇省観光局はこのほど、国家観光局が新しく認可した全国工業観光モデル地点に、江蘇では連雲港の田湾原子力発電所など計10カ所が入選したことを明らかにした。「南京日報」が伝えた。

江蘇田湾原子力発電所工業観光接待弁公室の徐暁楠さんによると、同発電所は大海原に囲まれ、素晴らしい自然環境にあり、施設自体がまるで観光名所だという。主な見所は、総工費1億9千万元、面積5千平方メートルのコンベンションセンター。同センターは原子力科学普及館でもあり、実物モデル、展示ボード、上映ホールなど各施設が備わり、音声・光・電気などの技術を利用した原子力発電プロセス全体のデモンストレーションが行われる。参観客は「原子炉」で生じる核分裂や、それによる熱エネルギー発生プロセスを見ることができる。一通り見学すると、少なくとも2時間はかかる。

ただし、原子力発電所を見学するためには、厳格な決まりをしっかり守る必要がある。まず、原子力発電所は10人以上の団体しか受け入れない。入場料は15~20元。個人見学客を受け入れる予定は当面なしということだ。2日前までに「見学申し込み用紙」に見学希望者の身分証明書番号を添えて原子力発電所工業観光接待弁公室にファックスで申し込まなければならない。見学時、見学客の主な見学区域は管制区域内で、原子力島の危険区とは距離がある。工場地区に入ると、見学ルートは決まっており、見学客は勝手な行動を取ることは許されず、写真撮影も指定地域に限られる。

写真:連雲港田湾原子力発電所=06年10月28日撮影

「人民網日本語版」2007年1月8日  

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