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盛夏のフルンボイル大草原 もうひとつの顔
発信時間: 2012-07-31 | チャイナネット

 

(撮影:呉利民)

 

中国の地図は雄鶏の形をしているといわれる。その上方にとさかのような形をした場所がある。これが世界的に有名な「北国の碧玉」と呼ばれる内蒙古自治区の呼倫貝爾市(フルンボイル)である。フルンボイルという名は呼倫と貝爾という2つの大きな湖から取られた。この美しく、豊潤で神秘的なフルンボイル大草原は巨大な緑の絵巻のように、果てしがない広がりをもつ。盛夏が訪れると、草原は小鳥のさえずりと花の香りに包まれ、空気は清浄で菜の花が咲き乱れる。そして美しい星たちに彩られたモンゴルパオからたなびく夕餉の煙。そよ風に伴われて、草原の草がたなびくと、そこかしこに「風吹草低見牛羊」(風出たなびいた草の合間に牛や羊が見え隠れする)真っ青な空、白い雲、どこまでも続く草原と群れを作る牛や羊。逞しい駿馬と放牧民の鞭の音。馬を自在に操る姿が眼に焼きつく。フルンボイル大草原は、中国に現存するもっとも豊かで優美な牧場で、公害に侵されていない緑の浄土である。このため、「もっとも清浄な草原」と呼ばれ、ここの牧草は日本などの諸国に大量に輸出されている。

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