和順は雲南省で有名な「華僑の故郷」で、ミャンマーとの国境地帯の騰沖県内に位置する。和順からミャンマーに移った華僑および進歩的な青年は1928年、故郷の文化教育事業を発展させるため、和順図書館の設立に寄付を行った。当初は「図書室」の規模であったが、住民の需要を満たせなくなった。商店経営者、華人・華僑は大量の書籍を購入し、図書室を図書館に改築した。和順図書館は中国最大の郷村図書館の一つで、中国の伝統的な家屋だ。花畑が広がり、美しくも素朴で趣深い。図書館には数万冊が所蔵されており、貴重な古書もある。
和順図書館の前身は、清朝末期の和順同盟会の会員であった寸馥清が結成した「咸新社」、1924年設立の「閲書報社」。その後海外の華僑および現地人からの寄付金と献本により、1928年に図書館に改築され、1938年に新館が竣工した。現在の蔵書は7万冊以上に達し、古書や貴重な書籍は1万冊以上に達する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年4月16日