中国初の世界重要農業遺産となる「聯合棚田」は、福建省尤渓県聯合郷の高山地帯の聯合、聯東、聯南、聯西、東辺、連雲、雲山、下雲の8つの行政村に跨り、面積は1万717ムーに及ぶ。
聯合棚田は唐の開元時期に開墾され、数十世代にわたる耕作と1000年以上の文化の蓄積を経て地域的特徴のある農耕文化を形成していった。
山間部の大小異なる棚田が竹林や雲霧と合わさり、ぼんやりとした不思議な風景を作り出す。近年、棚田は壮大な景観と深い農耕文化により、撮影に使用されたり、中国5大魅力棚田、世界の美しい棚田トップ10、農業部の第1陣「中国の美しい田園」に選ばれるなどしている。聯合棚田は現在、世界重要農業遺産登録の申請を積極的に進めている。
国際連合食糧農業機関(FAO)は、この遺産を「農村とその環境の長期的な共同の進化、動態適応下で形成される独特な土地利用システムと農業景観には豊富な生物多様性があり、かつ現地の社会・経済と文化の発展ニーズを満たすこともでき、地域の持続的発展を促す」と定義している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年4月17日