「天下の功夫、少林寺より出づ」。
福建省泉州市清源山に所在する少林寺は別名「南少林寺」と呼ばれている。中国禅宗の古刹であり、南派少林武術の発祥地でもある。泉州少林寺そのものは興亡を繰り返してきたが、南少林武術は途絶えることなく脈々と教え継がれてきた。南少林武術の「五祖拳」「白鶴拳」「五節花拳」「五枚花拳」などの拳術は、いずれも独特で奥深く、南少林寺は中国武術の起源とされ、聖地の一つとなっている。南少林武術はまた、福建省南部の文化の重要な一部として、海外に暮らす華僑や華人にとっての心の拠り所ともされている。南少林武術は、泉州という歴史ある文化の色濃い街において重要な位置づけを担っており、泉州の民衆から支持されている。南少林武術は、明清代以降、福建省にとどまらず、台湾、香港、マカオ、また東南アジアにも広められている。今では河南省嵩山の少林寺とともに「南北少林」と称されている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年5月19日