媽祖(まそ)とは中国沿海部を中心とした民間信仰の象徴物である。航海・漁業の守護神として、海に関わる人々の信仰生活に代々根をおろしている。
福建省莆田市湄洲島の媽祖廟は、宋朝太宗の時代、雍熙四年(987)にはすでにその存在が確認されている。各地の媽祖廟の中でも、最も早い年代に建立され、またその規模も大きく、信仰度合いも最も高い媽祖廟として名を馳せている。国連教育科学文化機関(ユネスコ)は2009年9月30日、福建省莆田市湄洲島の媽祖廟管理委員会・董事会が登録申請している「媽祖信仰」を世界無形文化遺産として登録することを発表した。中国の民間信仰系無形文化遺産としては初の登録となる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年5月20日