浙江省臨海市の紫陽老街にある永利秤店は1861年にでき、154年の歴史を有する。61歳の店主の蔡雪貞さんはこの店の5代目の伝承人である。23歳のときにこの技術を継承した彼女は、当時はそれほどやりたくなかったが、父親から「先祖から伝わる技術を失ってはいけない」と何度も言われ、継承することにしたという。供給が需要に追いつかない時期もあったが、電子はかりの登場により売り上げは減っていった。彼女は今もこの店を守り続けているが、自分の子どもたちにこの技術を継承するよう説得するすべはない。それどころか、海員だった夫の李満徳さんは定年後に蔡雪貞さんの「弟子」になった。写真は店にいる蔡雪貞さんと夫の李満徳さん。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年5月22日