初夏、早朝の日差しが李冰・李二郎親子の立像を照らす。眠りからまだ覚めやらぬ都江堰に太陽の光が満たされていく。
都江堰は、紀元前3世紀、戦国時代の秦国の蜀郡の太守・李冰及びその子・李二郎が民衆を率いて築造した大型の水利施設である。堤体の無い水利施設で、今もなおその役割を果たしているものとしては世界で唯一とされている。
現在、ユネスコ世界遺産、国家AAAAA級景勝地の称号を持つようになった都江堰は利水・治水施設として周辺地域に恵みをもたらしているだけでなく、都会に住む人達にとって忘れがたい自然の美しさに満ちている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年5月25日