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japanese.china.org.cn | 17. 06. 2015

無形文化遺産「更路簿」 代々の漁民らが開発してきた航海のバイブル

タグ: 南海 古代 航海図


海南省瓊海市潭門鎮の漁民らの間では、西沙諸島・中沙諸島・南沙諸島の周辺海域を「祖先から継承した海」と呼ぶ。南海航海バイブルと称される「更路簿(別名:更路経)」は、代々の漁民が文字又は口頭で伝承した南海の航路についての経験的な記載である。西沙諸島・中沙諸島・南沙諸島の各島の名称、位置、針路(方位)、距離、島の地形特徴などが詳細に記録されており、古からの海南省の漁民らの南海航行の経験や知識が凝縮されている。2009年2月1日、第2群となる国家級無形文化遺産として登録された。

明代や清代にはすでに、文昌市や瓊海市などの漁民らによる「更路簿」の伝承が行われていたとされている。現在のような正確な海図やGPSシステムがなかった時代、羅針盤と「更路簿」は、南海での操業、ひいては東南アジア諸国との交易において不可欠なものであり、どの船長も傍らにおく航海図であった。図に記載された航路、航行要領、気象や海流の記述は、いにしえから幾千もの漁民らが命を懸けて航路を開拓してきたことを表しており、西沙諸島・南沙諸島とその周辺海域が中国の領土・領海であることを証明する有力な証拠となっている。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年6月17日

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