刺繍はプイ族の女性たちの間で広く行われている伝統工芸である。プイ族の刺繍の歴史は長い。明代の広治年間に書かれた『貴州図経新志』には、プイ族女性が「色とりどりの交差模様の刺繍を腹に絞めている。綬のごとし」との記載がある。つまりプイ族の刺繍は明代、すでに流行しており、しかもかなり精緻だったのだ。
貴州省の長順県は少数民族が56%を占める。プイ族とミャオ族が主で、その歴史は長く深い。当地のミャオ族とプイ族の刺繍技術は、民間で伝承されてきたものであり、純粋な伝統風格を現在まで残す。歴史文化の表現形式のひとつであり、その精美な刺繍技術とまばゆいばかりの銀装飾は賞賛に値するものだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年8月13日