江西省南寧市の大明山北麓にある中国弄拉普陀寺では現在、世界最大の「金剛般若経」の摩崖石刻を建造している。
建造中の「金剛般若経」摩崖石刻は、弄拉普陀寺そばの断崖で作られている。崖の半分が切り拓かれ、一面の巨大な石の壁がピカピカに磨かれている。長さは150メートル余り。高さは最高で27メートル。
約4000平米の巨大な石の壁に、弄拉普陀寺の住職である釋永楽氏の監修のもと、5176字の「金剛般若経」の経文が刻まれる。1文字あたりの規格は60×60センチ。建造されれば世界最大面積の「金剛般若経」の摩崖石刻となる。ギネスブックに申請する予定だ。
現在、建造作業は終盤に入っている。寒い冬の気候の中で、職人たちは依然として緊張感の中で仕事をしている。来年前半には、経文を石の壁に刻む仕事を始める予定で、全ての工程を手作業で行う。完成までに少なくとも2~3年の期間を要するという。
南北朝の時代に作られた経石峪の「金剛般若経」は、3000平米の大きな石に刻まれている。隷書で刻まれ、元々は2500字余りだが現在は1067字が残る、泰山仏教文化の至宝だ。文字数と面積の両面で泰山石刻に勝る弄拉普陀寺の「金剛般若経」は、中国仏教史における時空を超えた対話であり、伝承である。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年12月17日