2月19日の報道によると、この数日の気温の変化により、新疆ウイグル自治区にあるエルティシ川の北屯段で透明に輝く氷紋が見られた。大自然が作り出した氷紋は、まさに神懸りの美しさだ。河いっぱいに広がる氷紋に青い空と白い雲。人々の心を雄大にさせる風景だ。
寒い天候で、かつ氷面上の空気の水分が綺麗なときに、このような氷紋が形成される。エルティシ河の支流である北屯段は、本流に近い場所にある。本流は水の流れが急だが、まだ表面の氷が溶けていない場所があるため、蒸気が上がりやすい。年間平均気温はわずか4℃。1月の平均気温はマイナス21℃に達する。冷たくなった蒸気が、より冷たい氷の表面を通ると、徐々に氷紋が形成される。氷紋が広がっていくと共に少しずつ雪も積もっていく。気温が上昇するに従い、氷上の雪が溶けると、さらに新たな氷の表面が形成される。美しい氷紋が広がっていくにはこうした段階が必要となる。春節の時期になると北屯市の気温も上昇し、マイナス7℃前後の最高気温を維持するようになる。雪が太陽の熱に吸収され、溶けると、満開の氷紋が展開することになる。
エルティシ河は北極海からの河流が流れる中国唯一の河で、アルタイ山脈の南西斜面の山間にある2つの川を源流とする。全長4248キロで中国国内は546キロ。流域面積は5.7平方キロで、年間水流量は111億立方メートルに達する。多くの魚が生息する。国境地域の河幅は1キロ近くに達し、渡り船が使われる。流域には多くの支流があり、典型的な梳状の水系を形成している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年2月23日