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japanese.china.org.cn |24. 02. 2018

遼寧省で遼代の契丹族大型集落遺跡が見つかる

タグ: 遼寧,遼代,契丹族,遺跡


 遼寧省瀋陽市文物考古研究所は2月23日、同研究所の考古スタッフが康平県で遼代の契丹族の大型集落遺跡を発見したと明かした。遼王朝は紀元10世紀初頭に契丹族が中国北部に設立。210年で9人が帝王に就き、当時の中原を統治していた宋朝と対峙し、澶淵の盟を結び、のちに金朝に滅ぼされた。

 

 考古学者によると、2017年4月に始まった張家窯林場長白山区域遼墓群の調査・発掘作業はほぼ完了し、遼代の墓群2カ所を発掘し、9基の墓、1つの大型住居遺跡を整理した。うち、規模が大きく等級が高く保存状態が良好な1基の契丹貴族の墓群かられんが造りの複数の部屋のある墓を発見。外棺、棺材、墓門両側と主室の壁からは壁画の跡が見つかった。大型住居遺跡は石造りで手前に8室、奥に1室あり、面積は約210平方メートル。室内にはオンドルと暖炉、地面には灰陶や白磁の破片などがあった。

 

 考古スタッフが墓群で発見した陶磁器、金銀、琥珀、ガラスなどは約400点、うち宋遼磁器、精巧な作りの遼代金銀器、玉石瑪瑙装飾品など数十点の貴重な文物も見つかった。銀線、銀金メッキのお面など契丹貴族の高級埋葬品が同時に出土することは非常に珍しい。


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年2月24日

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