近年、新疆ウイグル自治区のタリム川下流では、降水量が増えつづけ空気の湿度が高まりつづけるにつれて、砂あらし、砂塵の天候がだんだん減り、生態系のぜい弱な地域でも植生が目に見えて回復している。
相次いで5回の外部からの導水が行われ、それに降水量と空気湿度の向上の影響で、タリム川下流の台特瑪(タイトマ)湖の流域面積は130平方㌔に達し、水位も約1㍍に達している。湖ではめったに目にすることのない魚の姿も目につくようになり、湖周辺の湿地にはアシの密生地が引続き拡大し、群れをなすアヒル、鵜、雁がいたるところで目にすることができ、生態環境に敏感なアカシカ、ウサギ、イノシシ、キツネなどの野生動物もしばしば林の奥から現れるようになっている。
「チャイナネット」2003/11/13