西蔵(チベット)自治区乃東県結巴郷で25日、無線電話が正式に開通した。これにより、自治区内の683の郷・鎮(町村レベルの行政区)で通話が可能になった。同自治区の平均海抜は4500メートル。面積は大きいが人口は少ない。自治区政府は広大な農牧地の通信問題を解決するため、通信ケーブルや光ファイバーの敷設、衛星アンテナの設置など、さまざまな対策を十数年間にわたって講じ、ほとんどの地域で通信状況が改善した。2003年からは、中国電信(チャイナテレコム)が2億7千万元を投し、通信ケーブルや光ファイバーの敷設が難しい遠隔地に無線ネットワークによる電話網を次々構築してきた。農牧地域におけるユーザーは、わずか1年間で1万7800件に達し、最遠隔地でも世界各地との通話が可能になった。
「人民網日本語版」2004年7月26日