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米国の中国人殴打事件、賠償訴訟を準備中

米ナイアガラの滝で米移民局の警備員が中国人女性を理由なく殴打し負傷させた事件で、被害者の趙燕さんは27日ニューヨークで、車イスに座ったまま記者の取材に応じた。

事件発生後すでに6日が過ぎたが、趙さんはまだ事件当時の情景を思い出すと涙を抑えきれないようだ。趙さんは、「私は心身の傷について皆に説明することができず、歯を食いしばって我慢するしかない。私自身の尊厳のために、私たち民族の尊厳のために、この訴訟を最後までやり遂げる。今最大の望みは、この問題が早く片付き、早く故郷に帰ること」と話した。

取材の時、趙さんはサングラスと帽子を身につけていたが、顔の左側には大きな青あざがあった。趙さんは体の状況についての質問に対し、「頭痛のせいで現在は毎日2~3時間しか眠れない。睡眠中も悪夢ばかり見て、昼間も一日中ぼんやりしている。滞在場所が安全か、誰かが私を殴りに来ないかなどいつも不安を感じている」と話す。

趙さんが依頼したレーガン事務所のレーガン弁護士の説明によると、訴訟ではまず米国政府が容疑者を刑事犯罪で起訴し、ニューヨーク西部裁判所が9月20日に初公判を行う予定。弁護士事務所は現在趙さんの医療記録を収集しており、負傷の程度により刑事訴訟後に米国政府に500万ドルの賠償金を請求する民事訴訟を起こす予定。レーガン弁護士は、「最も良い兆しは、米国政府が迅速に責任を持って事件の被告である警備員を起訴したことだ」と話した。

趙さんは最後に、「1つだけやりたいことがある。私を粗暴にも殴打した米国警備員に会って、『もし大きな警備員数人が米国人女性を取り囲み、暴力を使い、殴打し、顔を殴り、地面に殴り倒したら、あなたたちはどのように感じるか』と質問したい」と話した。

米国国土安全保障省は27日に声明を発表し、米国政府は現在、趙さんを殴打して起訴された米移民局の警備員、ロバート・ローデス容疑者に対する調査を進めており、ローデス容疑者はすでに停職処分にされたことがわかった。声明は、事件は現在調査中であるため、事件の状況についてこれ以上話すことはできないとしている。

報道によると、米国政府は趙さんの米国滞在中の医療、生活、訴訟費用を負担することに同意している。

「人民網日本語版」2004年7月30日

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