国際サッカー協会(FIFA)のブラッター会長は10日、アテネで五輪関連の会議に参加し、中国で開催したサッカー・アジアカップについて評価を述べた。ブラッター会長は、「アジアカップを通して、中国のサッカーへの国際的な関心が高まった。経済効果はアジアカップの得失を判断する唯一の基準ではない」と述べた。
アジアカップの市場運営は、観戦チケットの販売収入も含めてアジアサッカー協会(AFC)が掌握していた。このため、アジアカップ開催が中国にとって「赤字」だったとの見方が絶えない。ブラッター会長はFIFAの記者会見でこの問題について、「中国がアジアカップ開催で利益を得られなかったとしても、開催期間中、中国のサッカーは国際サッカー界の高い関心を集めた」と述べ、例として、開催期間中のテレビ、新聞、ウェブサイトの報道により、中国サッカーのメディア登場率が増加した点を挙げた。ブラッター会長は、「アジアカップにより、中国サッカーの国際的イメージが高まり、中国は全世界の注目を集めた。これで十分だ。これがサッカーだ」と述べた。
ブラッター会長はまた、「今期の試合はすばらしかった。中国にはすでにサッカーのプロリーグやさまざまな大会があり、2007年には女子サッカーのワールドカップ開催が予定されている。中国サッカーの発展を強く信じている。2008年の北京五輪の後、中国がすばらしいワールドカップを開催できると確信する」と語った。
「人民網日本語版」2004年8月11日