北京市で17日、小学校・中学校・高校の教学作業会が開催された。作業会で発表されたアンケート報告によると、対象となった校長の81.6%が「連日、学校経費の工面で走り回っていて、教学の仕事を顧みる時間がない」と述べた。また15%が「校長職への再任を希望しない」としている。
同調査はアンケート用紙を配布する形で、市内10区県の校長900人を対象に実施された。有効回答数は772件。調査によると、校長のほとんどが長期的なオーバーワークの状態にあり、一日の労働時間が10時間を超える人が75.5%にも上ることが明らかになった。
資金調達に相当な労力を使うほか、他にも処理すべき任務が多いため、校長が本業である教育・教学に携わるのは、時間的にも労力の面でも難しい状況だ。統計によると「教室や教育研究チームに常に関わっている」とした校長はわずか2.7%。一方、教員の40%が「校長は1学期の間、一度も自分の授業を見に来なかった」と答えている。このほか多くの校長が訴える問題点として「科学研究に使う時間が少ない」「職務権限があいまい」などが挙げられた。
「人民網日本語版」2004年8月18日