上海紙「新聞晨報」の報道によると、上海市虹口区では、区内の全小・中学校教員の男女比が1対4に達し、不均衡が目立っている。一部の学校では男女比が1対10に達し、複数学年の計10クラスの授業を男性教員1人が担当するケースもあるという。市内の一部学校では、教員募集や在職中の研修で男性教員をある程度優遇しているが、男性教員の数は一向に増えていない。
上海市虹口区教育局によると、同区の小中学校の全教員のうち、女性は76%で、男性はわずか24%。虹口区第4中心小学校の陳カク玉校長は、「全校の教員百人余りのうち、男性教員は10人だけ。一部科目は男性教員が授業を担当する方が良いため、限られた男性教員に複数学年、複数科目を担当させざるを得ない」と漏らす。
関係者はこれについて、男性が小中学校の教員になりたがらない要因として、給与の低さと伝統的観念を挙げている。ある教育専門家は、「教員1人の授業の風格や物事への対応方法は、学生の行動パターンに影響する。学生が小中学校の間に接する教員が女性ばかりだと、性格がおとなしくなりすぎ、男子生徒らしい大胆不敵さを育てにくい」と話す。
「人民網日本語版」2004年8月18日