「鄧小平氏は中国の偉大な指導者であり、彼は中国の現代化建設に大きな貢献をした」。鄧小平氏生誕100年に合わせ、前国連事務総長で、現在は南方センター委員長を務めるブトロス・ブトロス・ガリ氏はトウ少平氏について新華社記者のインタビューに答えた。インタビュー内容は次のとおり。
私は残念ながら直接鄧小平氏とお会いしたことはありませんが、彼の著作と演説集を拝読したことがあります。彼の非凡な政治生涯に深い関心を抱いてきました。私は終始この中国現代化建設の総設計士を尊敬しております。
中国を現代化へ導く道は決して容易ではありません。鄧小平氏は中国の国情と国際関係を深く理解し、あらゆることで現実的視点に立ち、発展による国の強大の道を歩み、国民の生活水準を引き上げなければならないと強調し、中国の特色ある社会主義経済発展の道を歩むとともに、改革開放を進める理念を大胆にも掲げました。中国のような広い面積を有する巨大国家で、かつての行政システムの基礎の上に立ちながらも、安定かつ平和的な方法でこうした経済改革を実現しました。鄧小平氏の指導者としての才能と胆力と識見を十分に示したものでしょう。
私は現在、南方センター委員長として、一貫して考えていることは、どのようにして南南協力を促進するかということです。鄧小平氏はこの問題に対しても、すでに多く価値ある基本的観点を提起しています。発展途上国が変革の希望を託すには、南北関係ではなく、南南協力の強化が必要です。いくつかの問題がこうした協力によって解決できます。
鄧小平氏は一貫して平和共存五原則を強調し、国民生活の向上を経済発展の目標として堅持していました。彼は国民の想像力発揮に成功し、彼らのすばらしい未来のために努力して働くよう励ましています。こうした観念と信念は多くの国家は受け継ぐ価値のある貴重な思想遺産だと思うのです。
「人民網日本語版」2004年8月19日