上海市公安局出入境管理局の窓口で23日、新制度導入後の永久居留証となる中国版「グリーンカード」の申請手続きがスタートした。受付の始まる午前10時ごろ、窓口には申請のため訪れた外国人十数人が列を作った。新制度の導入は20日発表された。
申請に訪れた上海クルップステンレスのマイルホッフェル社長(49)は、上海市外資系企業協会の副会長も務めるオーストラリア人で、これまで「浦東発展傑出貢献賞」を受賞し、「上海市名誉市民」の称号を贈られている。マイルホッフェル社長は記者に「これまで、半年に一回居留証の更新をする必要があったが、『グリーンカード』が取得できれば10年に1回の更新で済む上、あなたがたと同じ『国民待遇』を受けることができる」と話した。
米国が実施する「グリーンカード」制度との違いについて、中国系米国人である上海盛大網絡有限公司の最高経営責任者(CEO)は「米国の場合、一定の安定した職業と収入があることがより求められる。移民国家ではない中国は、社会に対するある程度の貢献がより求められる」と述べている。
「人民網日本語版」2004年8月23日