外国人の永久居留に関する新制度の導入に伴い、新永久居留証(中国版「グリーンカード」)の申請手続きが、23日に開始した。北京市の出入境管理処では10人の外国人が手続きを行い、83歳の米国人女性・寒春(中国名)さんが、グリーンカード第1号申請者となった。
寒春さんは、すでに中国在住56年。北京農業機械化学研究院の研究者として、現在も養牛場で仕事を続けている。寒春さんは、国家建設への重大な貢献を評価され、1986年に他の外国人研究者23人とともに、北京市公安局から永久居留証書を授与された。今回は新しい「グリーンカード」への書換えを申請した。
寒春さんの前には、中国米国商会のチャールズ・マーティン会長も訪れ、申請手続きに関する問い合わせをした。マーティン会長はグリーンカード制度の導入について「中国の改革開放とグローバル化のプロセスだ」と語る。
北京市出入境管理処の杜太原処長は、申請手続きについて「対象となるのは北京市に居住し働く外国人。市公安局出入境管理処で申請を受け付け、公安部が審査する」と説明する。制度発足から間もないため、出入境管理処の問い合わせ電話や公式サイトでは、まだ関連情報を提供していない。詳しい手続き案内を現在作成中だが、現在のところ質問は出入境管理処で直接受け付けている。
「人民網日本語版」2004年8月24日