まもなく新学期を迎える中国では、中・西部地域の農村の貧困児童2400万人に、教科書が無料で提供される。経済的に困難な家庭の小中学生すべてが対象となる。うち小学生が1600万人、中学生が800万人。
財政部と教育部は2001年秋から、中・西部での教科書無料提供を順次進めてきた。中央財政からの拠出金は、2001年の1億元から2002年の2億元、2003年の4億元に拡大。今回は8億7千万元が投じられる。中・西部の農村では、小中学生の22%が貧困家庭の出身だ。2001年の計画開始時には、対象は貧困家庭出身者のわずか10%だったが、今回の措置により、貧困家庭の子女すべて教科書を手にできるようになる。
重点補助地区は、河北、山西、吉林、黒龍江、安徽、江西、河南、湖北、湖南、海南、四川、貴州、雲南、陝西、甘粛、青海の各省、重慶市、内蒙古自治区、広西チワン族自治区、寧夏回族自治区、西蔵(チベット)自治区、新疆ウイグル自治区、新疆生産建設兵団。
「人民網日本語版」2004年8月25日