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出生性比の不均衡に関する分析 社会科学院専門家

中国社会科学院・人口労働経済研究所の張翼氏は、中国の乳幼児の性比の不均衡が1980年代中期以後に急速に拡大しており、すでに許容可能な最後の警戒水準を突破したと表明した。

張氏は中国における出生性比(新生児の女性100人に対する男性の人数)の不均衡について次の6つの特徴を挙げている。

(1)出生性比が上昇し続けている。新生児の数が毎年減少しつづける一方で、出生性比の不均衡は拡大している。統計によると、1990年の出生数は2621万人で、出生性比は111.39だった。1999年の出生数は1149万人で、出生性比は122.65に上昇している。1990年と1999年の比較では、出生数が半数以下に減少する一方、出生性比は10%上昇している。

(2)中国の出生性比の不均衡は、これまでに蓄積されてきている。中国では、出生性比が不均衡の状態が1980年代中頃から続いている。2000年の第5回国勢調査によると、0歳から15歳までの男性の数は、同年代の女性に比べて1883万人多い。

(3)中国の出生性比は、農村部、都市部のすべてで不均衡となっている。第5回国勢調査によると、出生性比は農村、都市のいずれも急激に格差が広がり、全面的な不均衡になっている。2000年の大・中規模の都市における出生性比は113.02、小規模の都市では117.13、農村部では119.30だった。

(4)出生性比の不均衡が著しい地区は、南北に伸びるまとまったエリアを形成している。不均衡の特に深刻な地区は、陜西省(125.15)、河南省(130.3)、安徽省(130.76)、湖北省(128.08)、湖南省(126.92)、江西省(138.01)、広西チワン族自治区(128.8)、広東省(137.76)、海南省(135.04)――の8省1自治区。

(5)中国の出生性比の不均衡は、第一子からすでに深刻で、第二子以降ではさらに深刻になる。第5回国勢調査の前には、中国の出生性比は第二子以降で不均衡になるとされていた。しかし調査の結果、一部地域では、第一子の出生性比にも、国際的に警戒ラインとされる107を上回る、110以上という深刻な不均衡が見られることが分かった。こうした現象が見られたのは、北京市、上海市、江蘇省、江西省、湖北省、広東省、海南省。

(6)中国における乳幼児の性比の不均衡は、女の新生児の高い死亡率と関係がある。中国の0歳児の死亡率は都市、農村部ともに0歳児では女の方が男よりも高い。第5回国勢調査のデータによると、都市部の0歳児の男の死亡率は0.861%、女では1.069%。農村部では0歳児の男の死亡率は2.828%、女では4.116%。農村部における0歳児死亡率の男女差は、一部の男児重視の観念と関係があることが否定できない。

張氏は、新生児の出生性比の上昇を抑制し、次の世代への責任を果たすためには、早期に政策的な措置を講じる必要があると指摘している。

「人民網日本語版」2004年8月26日

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