「日本語能力試験」への中国での受験申請が難しくなっていることが、受験者の話によりこのほどわかった。教育部試験センター海外処の担当者によると、同試験では昨年、受験者に利便性、速さ、公平性を提供するために、インターネットによるオンライン受験申請サービスを開始した。昨年の経験をベースとして、申し込みの集中によるネットワークへの圧力を緩和するため、今年は地区・受験級ごとに申請方式が分けられた。また、多くの受験者が同時に受験を申請する時の処理能力を向上させるために、オンライン受験申請システムもグレードアップさせた。同担当者は、「受験者本人の試験参加や、他人の受験申請や手続きに不便が生じないよう、受験者は冷静な心理状態を保ち、複数の地区や級にまたがって受験しないでほしい」と話した。
「日本語能力試験」は、受験者数に定員がある。教育部試験センターは受験申請の増加に対応するために、同試験がスタートした1994年以来毎年日本側と定員増加を話し合っている。今年の定員は昨年より15%増加し、受験者の需要を満足させることができるだろう。
同担当者はまた、教育機関が同試験の受験を在校生に強制することについて「非常によくない」と指摘した。同担当者によると、同試験は社会的な証書が発行される試験で、国内の学校の日本語教育の水準を評価する機能はない。教育部にも、学校の教育水準の評価や、受験者の学歴や学位と同試験を結びつけるような規定はない。
「人民網日本語版」2004年8月29日