人民日報は30日、社説「五星紅旗を誇りに思う」を発表し、アテネ五輪における中国代表選手のすばらしい成績を祝福した。社説の骨子は次の通り。
アテネ五輪は億万の中国人の心を揺すぶった。五輪の競技会場に五星紅旗(中国国旗)が掲げられ、国歌が流れる度に、人々の心は高ぶり、士気は奮い立った。
中国代表選手団は、1984年のロサンゼルス五輪で初の金メダルを獲得し、今回のアテネ五輪では国別金メダル獲得ランキングで2位となった。中国の競技スポーツは年々進歩し、回を重ねるごとに向上している。国運が増すと、スポーツは盛んになる。スポーツ選手らの五輪での好成績が続いたことは、中国の改革開放と社会主義現代化建設の成果を表す縮図だ。中国社会の生産力のたゆまぬ発展、総合的な国力のたゆまぬ向上、国民の身体的資質のたゆまぬ改善により、スポーツ隆盛のための確実な物理的条件が整った。スポーツ事業の絶え間ない発展とスポーツ選手のすばらしい成績は、民族の求心力を高め、民族の誇りを強めた。われわれは五輪代表選手から、祖国を熱愛し国のために栄光を勝ち取る高尚な精神、強敵を恐れず勇気を出して全力で戦う旺盛な闘志、団結し、心を一つにして協力する集団意識、科学に根ざした訓練を行い苦しみや辛さに耐える実務的精神を学び取り、選手らの優れた資質を、小康社会(いくらかゆとりのある社会)の全面的な実現に向けた巨大な精神的エネルギーに昇華させていく必要がある。スポーツの発展と、国民の身体的資質の増強は、小康社会の全面的な構築と、人間の全面的発展の促進に重要な意義を持つ。国民の身体的健康なくしては、全面的な小康社会はありえない。中国代表選手の五輪での快挙は、国民の身体的健康への情熱をさらに触発し、全国民の健康目的のスポーツの発展を促し、中国国民の健康レベルを大きく引き上げ、競技スポーツ発展へ一般レベルでの広範な土台を必ず提供するだろう。
「五星紅旗を誇りに思う」――。これは、億万の中国国民の心の声だ。第28回オリンピックは幕を下ろし、4年に一度の五輪リレーのバトンはわれわれの手に渡された。われわれは、中国代表選手の凱旋という追い風に乗り、2008年北京五輪への準備作業に力を入れなければならない。
「人民網日本語版」2004年8月30日