中国消費者協会がまとめた今年上半期分の統計によると、同協会に寄せられた消費者の苦情は35万4千件に上り、前年同期を11.79%を上回った。全体的に、苦情件数は急速に増加している。苦情からは、次の5つの問題が浮き彫りになっている。
(1)品質問題:消費者を悩ませる最大の問題になっている。今年上半期の品質に関する苦情件数は22万8600件(前年同期比15.38%増)。苦情全体に占める割合は64.58%だった。
(2)被害額の増加:寄せられた苦情から見ると、被害額が増加傾向にある。上半期の苦情1件当たりの平均被害額は1088.96元(同20.26%増)だった。物価などの要素を考慮に入れると、実際の増加率は11.61%になる。被害額が大きいのは携帯電話、アクセサリー・工芸品、家具、一部家電製品などで、苦情が目立って増えている。自動車に関する苦情は同62.82%増だった。
(3)サービスに対する苦情が増加:商品への苦情を大きく上回るペースで増えている。上半期に同協会が受理したサービスに関する苦情は7万4800件(前年同期比17.27%増)で、苦情全体に占める割合は21.15%に達した。増加率が最も高かったのはインターネット関連サービスの98.12%。
(4)家電製品への苦情が急増:上半期のテレビ販売量は前年同期比37%増だった。一方、苦情件数も同17.87%の増加で、うち品質に関する苦情が79.81%を占めた。
(5)農村部消費者の被害が深刻:上半期、農作業機械に対する苦情は前年同期に比べ22.34%増加し、商品別の苦情ワースト10入りした。うち品質に関する苦情が81.25%を占めた。種子・苗床・化学肥料関する苦情は同17.81%増。
「人民網日本語版」2004年8月31日