中国系航空会社の給与水準が落ち込む中、環境や待遇のよい海外航空会社は、客室乗務員を志望する女性にとって理想の職場になり、競争も激化している。

北京外航服務公司の統計資料によると、海外航空会社で働く中国人客室乗務員は現在、300人を超える。海外航空会社の客室乗務員の月給は1万3千～1万5千元が相場だ。中国人客室乗務員を募集している海外航空会社のうち、最も高い報酬を提示しているのはバーレーンのガルフエアー社だ。同社は現在、成都市で四川省籍の客室乗務員を募集している。月給は最高で1500～2000ドル。

待遇の良さのほか、応募条件が比較的緩やかなことも海外航空会社の人気の原因だ。客室乗務員の一次選考への応募条件は、未婚、健康、容姿端麗、視力良好、身長は160センチ以上――など。応募年齢は20歳から26歳までと幅がある。このほか、大学専科（短大にあたる）の学歴、中国語（標準語）能力、英語能力が条件となる。

一方、中国系航空会社は、客室乗務員の選考基準が厳しいことで知られる。1カ国語以上の外国語能力のほか、身長（164～172センチ）、体重（身長から105を引いた数が目安）、年齢（一般的に23歳前後）、容貌、性格、学歴（大卒以上）などが大手航空会社の応募条件となる。このため、客室乗務員の募集はかつて「超ミスコンテスト」といわれた。

「人民網日本語版」2004年9月8日