中国が初めてベトナムへ電力を輸出、東南アジア「電力大通り」が形成
国家電力ネットワークを通じての中国初の電力輸出がこのほど、中国とベトナム両国の国家電力ネットのアクセスにともなって現実のものとなった。「南方日報」の関連記事によると、このほど、「中国南方電網会社」の強い電流が国のAクラス対外開放窓口である雲南省河口県から、ホン川を通じてベトナムのラオカイに送電され、中国雲南省の高圧電線は初めて国境を越えての送電が行われた。
河口県からラオカイまでの「110KV電力輸出プロジェクト」の整備と運営によって、グレーター・メコン川流域における電力分野の協力の新たなページが開かれ、これは次第に東南アジア向けの「電力大通り」が形成されることを意味し、今後、中国と東南アジア諸国間の電力分野でのネットワーク経営が新たな発展階段に引き上げられることになる。
関係筋によると、これまで中国から国外へ大規模に送電したことはなかった。ベトナムへの電力輸出は中国で初めてのことであるばかりか、中国とベトナムの間における、初めて電力ネットワークの接続でもある。今後、中国の「河口110KV変電所」はベトナムの「ラオカイ110kV変電所」に電力を送り、最大容量は40万キロワット・アワー、年間2億キロワット・アワーに達し、外貨獲得額は約700万ドルになると見られている。
「チャイナネット」 2004/10/13