中国招商銀行は20日、2004年最後の高額所得者向け「金葵花」(金のヒマワリ)財テク指数を発表した。民間調査機関「零点調査」の袁岳理事長は、同社の調査を基に「北京の富裕層は財テク商品の選択が最も保守的」だと指摘している。
今回の調査は北京、上海、広州、武漢、成都、西安、瀋陽で選んだ高額所得者921人を対象に行われた。北京の富裕層が好む投資品目は(1)貯蓄(2)国債(3)保険(4)子供の教育基金(5)美術品・骨董品などの収集―の順。
袁理事長によると、今回の調査対象の基準は個人金融資産が50万元以上の都市の高額所得者層。こうした富裕層はおよそ都市人口の5%、全人口の1.5%を占める。調査は、マクロ経済コントロールを背景に、不動産市場の動向が不透明で、株式市場も低迷していることから、都市の高額所得者層が「保障付き・原資維持型」の投資へより多く転向していることを示している。
7都市の全体状況から見ると、不動産は依然として高額所得者層が最も好む投資品目だが、北京では第7位にとどまっている。貯蓄は再び高額所得者層の人気が高まり、2ランクアップして第2位になった。2004年は資本市場の不況の影響を受け、株式の順位が2ランクダウン。同時に、長期間にわたって価値を維持できるのが最大の特徴である美術品・骨董品の収集や金・宝石・貴金属、さらに投資リスクの比較的低い国債や企業債券が、それぞれ前回調査より1ランクアップした。このほか、2004年初めに基金の大規模拡張の影響を受け、基金の順位も前回調査より2ランクアップした。
「人民網日本語版」2004年10月21日