北京の衣料品・雑貨市場「女人街」にこのほど、男性の入店を禁止する看板を掲げる店舗が相次いで現れ、客の注目を集めている。関係部門によると、同市場では「男性お断り」の看板を出す店舗が毎日1~2店ずつ増えているという。22日には合計18店が男性の入店を禁止し、年内には全店舗の3分の1に達すると予想されている。「女人街」に巨大な「男子禁制エリア」が出現する日も近いだろう。
これらの「男子禁制店」は、カーテンを閉めたり、ドアを閉めたりして、女性だけが自由に出入りできるように工夫している。女性客にはこの試みに賛成する声が多い。女人街の衣料品店で「とても楽しく」買い物をしたというある女性客は、「このようなショッピング街では、女性用下着が目立つ場所にごく普通に陳列され、並べられており、恥ずかしい」と話す。女性にとって、下着を選ぶ時に男性客の視線を浴びるのは、たとえこちらを無意識に見ているだけだとしても、非常に窮屈(きゅうくつ)なものだ。
これに対し、看板に困惑する男性客もいるが、理解を示す男性客の方が多数派だ。男性客らは、「ファッションや買い物の環境に対する女性のニーズは特別。女性客専用の空間を提供するべき」と考えている。
「人民網日本語版」2004年10月25日