全国老齢委員会弁公室がこのほど発表したデータによると、中国では現在、独り暮らしのお年寄りが少なくとも2340万人いる。都市部の高齢者世帯で「独居老人世帯」は少なくとも30%を上回る。
「独居老人世帯」とは、子供が成長して成人後、両親のいる家庭から離れ、老人独りだけで生活している世帯を指す。第5回全国国勢調査によると、2000年で65歳以上の高齢者世帯は全国世帯数の20.09%を占め、さらに独居老人世帯は高齢者世帯の22.83%を占める。
同弁公室の趙宝華副主任は「全国的に将来の人口形態は寿命が伸びて出産率が低下することから、独居老人が今後増えていくだろう。2010年までの予測では、都市部の高齢者世帯のうち独居老人世帯は80%以上に達すると思われる。これは都市部の高齢者世帯のほとんどが独居老人世帯になることを意味する」と指摘している。
調査によると、中国は現在すでに全人口における高齢者の比率が高い「老人大国」の仲間入りをしている。60歳以上の高齢者人口は1億3400万人で、全人口の10.2%を占め、毎年3%ずつ急激に増えている。80歳以上の超高齢者は毎年4.5%ずつ増えている。
「人民網日本語版」2004年10月25日