国家発展改革委員会はこのほど、南京大虐殺記念館の増築プロジェクトを立ち上げた。初期計画によると、増築プロジェクト全体の投資額は5億4千万元。完工後の敷地面積は現在の2.2ヘクタールから7.4ヘクタールに拡大し、現物資料を展示する記念館としては中国最大のとなる。増築の設計図もほぼ出来上がっている。
同記念館の陳列品は1994年から展示されているもので、10年経った現在では古くなっている。展示の条件も良いとは言えず、教育という役割が十分に発揮できなくなっている。旧日本軍による南京大虐殺に関する史料は、近年になって新たに1千点余りが見つかっているものの、スペース上の制約により、これら史料の展示は実現していない。記念館の改装を行わなければ、大量の価値ある資料が埋没することになる。
「人民網日本語版」2004年11月2日