国家人口計画生育(計画出産)委員会の張維慶主任はこのほど、中国国内の流動人口が2003年時点で1億4千万人に達し、総人口の10%を超えていたことを明らかにした。流動人口の圧倒的多数は農村部出身者で、うち35歳以下が約80%を占めている。
張主任は際立った問題として、こうした人々の権益が適切に保障されていないことを指摘、「各レベルの計画生育部門は、性の健康に関する基本知識の普及、避妊具や避妊薬の配布、計画出産での事故への対応などにおいて、流動人口層へのサービスを強化し、性の健康に関する基本的権益を効果的に保障しなければならない」と述べた。また、流動人口層への計画出産事業は「人間本位・公平な対応・合理的な指導・管理の整備・優れたサービスの原則を堅持し、管理とサービスの仕組みをたゆまず改善し、流動人口層の合法的権益を保障しなければならない」と強調した。
「人民網日本語版」2004年11月2日