中国科学院(科学アカデミー)の成立55周年にあたる11月1日、国務院の温家宝総理は同院を視察し、科学技術者との座談会を開いた。温総理の発言の骨子は次の通り。
今世紀初頭の20年間は、中国の経済・社会の発展にとって重要な戦略的チャンスの時期であるとともに、科学技術の大いなる発展に向けた戦略的チャンスの時期でもある。科学技術の発展が直面する課題には次の2点がある。
(1)新しい世界的な科学技術革命という試練に応じるため、中国の科学技術の競争力を高める
(2)科学技術と経済の結合を促進し、全面的な小康社会(いくらかゆとりのある社会)の建設と現代化建設のための、科学技術面におけるサポート
中国の未来の科学技術発展について、全局的・戦略的・将来的な視点から総合的なプランを立て、統一的な手配を行い、たゆまぬ努力を通じて、社会主義市場経済の条件に適応した科学技術管理体制、および国による革新システムを構築することが必要だ。
中国の経済発展における構造問題や成長スタイルの問題を解決するには、科学技術に依拠することが重要だ。科学的発展観をしっかりとうち立てて着実に実施し、新しい工業化の道を歩み、科学技術の進歩を強力に推進し、経済発展における科学技術レベルを向上させることが必要だ。科学技術の革新を通じて産業構造を改善・グレードアップさせ、中国製品の品質と市場競争力を高めていく。
「人民網日本語版」2004年11月2日