公衆栄養発展センターは9日、「中国住民の栄養と健康状況に関する調査報告」をめぐる専門家の検討会を開催した。上海市栄養学会の名誉理事長、趙法キュウ(にんべんに及)教授は会の中で、次のように指摘した。
中国人の食生活は転換期にある。穀物の消費量が年々減る一方、動物性食物の消費量が増えた結果、炭水化物の摂取量が減り、脂肪の摂取量が増えている。
食生活の変化は、人々の健康にプラス・マイナスの2種類の影響がある。プラス面は食事の質的な向上であり、マイナス面は栄養過剰だ。これは一部の大都市で特に顕著で、感染症以外の慢性疾患が急増していることと無関係ではない。これまで野菜中心の食生活だった人々にとって、こうした変化による危険度はさらに高い。
食生活の構造を急いで調整する必要がある。栄養失調による疾患を予防すると同時に、慢性疾患の予防にもさらに力を入れなければならない。そのためには、(1)穀物を安定的に摂取する(2)十分な野菜を取る(3)乳製品を増やし(4)油脂を減らす(5)魚や鶏肉を増やし豚肉を減らす――ことを基本に、食生活を調整する必要がある。
「人民網日本語版」2004年11月10日