北京市は10日から、一般住宅向け電気料金を調整する。1千ワット時当たり0.44元から0.48元への引き上げで、0.04元の値上がりとなる。
中国の電気料金の支払いは、専用のICカードを使ったプリペイド方式が一般的だ。住民はまず銀行や電気供給部門に行き、電気料金を先払いして、カードに使用できる電力量のデータを入力してもらう。その後、自宅に設置された電気メーター付属のカードリーダーでデータを読み取れば、電力の「残高」が追加できる仕組みだ。このため、料金引き上げの前日にあたる9日、市内の銀行や電気供給部門には多数の住民がつめ掛け、値上がり前の料金で電力を購入した。
写真:9日午前8時ごろ、北京市石景山区供電局の前には長蛇の列ができた。最高で約500人待ちとなり、列の長さは200メートルを超えた。
「人民網日本語版」2004年11月10日