南アフリカの警察が20日に明らかにしたところによると、首都プレトリア付近でこのほど発見された4人の遺体が、二週間前に失踪していた中国人一家4人である可能性が高まった。警察はすでに容疑者数人を逮捕しており、事件について調査中だ。
在南アフリカ中国大使館や、現地の中国人向け民間警備サービス組織によると、失踪した一家4人はプレトリア在住で、世帯主の男性は中国東北地方出身の李佳濱さん。李さんは数年前から、現地で不動産取引などを経営しており、妻、長女(16)、次女(4)と4人で暮らしていた。4日夜、李さんの長女が学校のテストに欠席したことを知り、近所の住民が李さん宅を訪れたところ、家には誰もいなくなっていたという。中国大使館は同住民から通報を受けた後、警察に連絡。警察は事態を重く見て、専門の捜査チームを編成して調査に当たった。
司法医はプレトリア付近で見つかった4人の遺体について、李さん一家のものとほぼ断定できるとしている。最終的な判断は、DNA鑑定の結果を待って行われる。
「人民日報日本語版」2004年11月22日