このほど開催された「21世紀ラジオ放送・テレビ・サミットフォーラム」において、「中国のテレビ保有家庭はすでに3.6億世帯に達し、ほとんどすべての家庭にテレビ受像機があり、パソコンの普及率を大幅に上回ることになった。ラジオ放送とテレビのデジタル化は低コストで、スピーディーに先進的なデジタル化とのギャップを乗り越え、家庭のテレビをメディアの端末に転換させている」ことが明らかになった。
中国ラジオ・テレビ放送局の張海濤副局長は「世界中の10億世帯のテレビ保有家庭と14億台のテレビ受像機のうち、中国は4億台を占めている。中国におけるラジオ放送・テレビのデジタル化は世界におけるデジタル化にとっても重要な意義をもつ。人々の生活が向上しているとともに、ラジオ放送とテレビへのニーズも変化しつつある。一般のニーズを満足するばかりでなく、ユーザーの多様化した、専門性的かつ個性のある精神文化および問い合わせ・情報取得などの分野のニーズを満たすことも求められることになっている」と語っている。
関係筋によると、中国政府はデジタルテレビを国の長期的な科学技術の発展企画および国の文化発展綱要に組み入れ、国民経済に重要な影響を及ぼすハイテクとして推し進めることになった。中国ラジオ放送・テレビ局は今年を「デジタル化発展の年」と定めた。昨年から、全国的範囲で49都市においてデジタルテレビのテスト運営が始まった。
統計データによると、世界においてデジタルテレビはすでに「技術的テスト」、「政府後押し」の二つの段階を超えて、「市場における運営」と「商業サービス」の新しい段階に入っている。アメリカのテレビ保有家庭の中で、デジタルテレビ保有家庭の数はすでに総数の40%を超え、イギリスの場合は50%も上回った。日本においてもデジタルテレビの運営が昨年から始まって以来、すでに1200万世帯をカバーすることになった。技術の発展にともなって、在来のアンテナ、衛星放送、ケーブルテレビなどのデジタル化が加速すると同時に、ネットによるテレビ、IPテレビ、テレビ付き携帯電話、GPRSテレビなど新たなパターンも現われており、デジタル化したニューメディアの発展を促す重要なパワーとなっている。
「チャイナネット」 2004/11/24