北京市衛生局は11月30日、同市のエイズ感染者に関する最新統計を発表した。1985年から2004年10月までに同市が報告を受けたエイズ感染者数は累計2046人、毎年の平均増加速度は40.6%に達することがわかった。北京市のエイズ感染者数は全国で8番目。
エイズ感染者2046人のうち、北京市民は403人、地方出身の出稼ぎ労働者は1507人、外国人は106人、身元不明者は30人。北京市で報告されたエイズ感染は、多くが薬物の静脈注射や性交渉による感染で、出稼ぎ労働者の感染ルートは、薬物使用や血液の採取・提供が多く、外国人は性交渉による感染が多い。
北京市におけるエイズの流行は次の3つの時期に分かれる。
第1期:エイズが北京に入ったばかりの1985~1991年。感染者は主に北京に来た外国人だった。
第2期:エイズが拡散した1992~1997年。感染者数は年毎に増加した。感染者は主に地方出身者や、北京市のハイリスクグループの人々。
第3期:エイズが急増している1998年から現在。感染者数は著しく増加し、毎年平均40.6%の速度で増えている。
「人民網日本語版」2004年12月1日