香港城市大学応用科学系(学部)の関鋭〓教授はこのほど香港で開かれた「全世界華人親孝行・敬老シンポジウム」で「老年・中年・青年三代の北京・南京・上海・広州・厦門(アモイ)・西安・香港における孝道実践の研究」レポートを発表した。レポートによると、中国のこの7都市で、北京人に親孝行の心がけが最もあり、上海人は最も希薄だという。
関教授によると、研究は主に中国における世代間交流、孝道の概念、敬老の3つの分野を対象とした。
孝道の概念では、中国人の父母や祖父母に対する孝道や、子供や孫に対する孝道の期待を調べた。14章82項目の質問アンケートで「政府による年長者支援の期待」を挙げた人が最も多くて95%、次に「世の中の人々が両親の面倒を見ることに対する認識」と「居住環境における年長者に対するコミュニケーション」がそれぞれ87%を占め、3番目が「両親の世話」で85%を占めた。わずか2%の人のみが「両親の心理的健康を世話するのが必要」だと感じている。
孝道の実践において、目下の者が年長者に対する行為の6つの分野で調査した。(1)年長者の世話(2)年長者への経済的援助(3)年長者への尊敬(4)年長者への服従(5)年長者への愛憎への関心(6)年長者への折に付けたお見舞い――。全体的に見て、中国人が孝道を表現する上で最もよい行為は年長者への尊敬で、最も欠けているのは年長者への経済的援助だ。
研究メンバーは異なる都市の背景を統計学的に調整した後、北京地区の両親への孝道の実践度が最高で、上海地区の実践度が最低、香港は「年長者への経済的援助」の実践度が最高だった。
〓は「火へん」に「宣」
「人民網日本語版」2004年12月2日