台湾警察当局は2日、彰化県で合法的な印刷工場を使った人民元紙幣の偽造事件を摘発した。偽造100元札で計1億元分以上と造りかけの偽札5000万元以上を押収、容疑者2人を逮捕した。容疑者2人の供述によると、偽札はまだ流通していないといい、警察当局は現在、犯行グループ構成員の摘発に向けて捜査の手を広げている。
今回押収した偽造人民元紙幣は平面紙に印刷されているものの、印刷が精巧で、しかも偽札防止の線や記号が入っており、本物と見分けがつかない程度だという。逮捕した容疑者の供述によると、台湾のビジネスマンや住民による人民元需要がここのところ高まっていることに目をつけ、人民元紙幣の偽造によって儲けようと考えたという。
「人民網日本語版」2004年12月6日