国家人口計画生育委員会の趙白鴿副主任は7日、海南省三亜市で開かれた世界家族機関(WFO)の「世界家族サミット」で取材に応じ、多くの発展途上国と比べ、中国の妊産婦死亡率が年々減少する傾向にあることを明らかにした。児童死亡率はカイロ国際人口開発会議の行動計画における低減目標をすでに達成したという。
乳児死亡率は発展途上国が6.1%、先進国が0.8%で、大きな差がある。2002年に中国各地116カ所で行った調査では、上海?北京?天津?浙江省などの妊産婦死亡率は10万人あたり20人前後と、先進国の水準に近づいている。また、5歳以下の児童の死亡率は1994年の4.96%から2002年には3.49%にまで下がり、カイロ国際人口開発会議の行動計画に定められた目標を予定より早く達成している。
国は2000年に中西部12省の378の貧困県で、2億元を投じた過去最大規模の「妊産婦死亡率低減と新生児破傷風撲滅計画」を進めている。これにより、全国の妊産婦死亡率が平均28.8%低減した。
「人民網日本語版」2004年12月8日