衛生部疾病抑制司のカク陽副司長は7日、衛生部と世界エイズ・結核・マラリア基金の共同記者会見で、中国は来年エイズ患者2万~3万人に抗ウイルス治療を無料で実施する計画であることを発表した。
カク副司長の説明によると、中国で2003年から今年6月までに抗ウイルス治療を無料で受けたエイズ患者は計1万388人で、地域は18省に及ぶ。推計では、中国のエイズウイルス(HIV)感染者は84万人、エイズ患者は8万人。エイズの平均的な潜伏期から推計すると、エイズが早期に流行した地域では、大量の感染者がすでに発症している。中国は2003年9月、経済的に困難な都市部住民や農村のエイズ患者を対象に、抗ウイルス薬の無料投与を開始した。
カク副司長は、「このような抗ウイルス治療を短期間に広範囲かつ全面的に実施するのは、中国だけでなく世界でも初めてのこと。中国は今後の治療で、新規患者の選出や検査、薬の効果の測定などに力を入れ、科学的かつ慎重さを基礎として抗ウイルス治療の無料提供の実施地域を徐々に拡大していく」と話した。
カクは「赤」におおざと
「人民網日本語版」2004年12月8日